投稿者「uterium」のアーカイブ

『葛城姫子と下着の午後』著:畑田知里

秋葉原にCOMIC ZINというちょっとサブカル臭のするコミック専門店があるんですが、そこで平積みされていたのを買ってきた一冊。

女子高校にて女性用下着が好きで好きでたまらない女子生徒たちが繰り広げる諸々の話が書かれていて、その女の子たちの中でも一際頭がぶっ飛んでるのが表題にもある葛城姫子だそうです。といいつつ、主人公は最初はスポーツ用の下着を着けていた関川明日美という女の子。百合ではないが、彼女と姫子の女性同士の友情が話の軸になるのだと思います。

いろんな女の子が出てきて色々な下着を着けていて,基本的に女性の露出度が高いわけですが、男性向け漫画にあるようないやらしさが不思議とない。まるで女性用下着売り場のような感じ。著者は恐らく女性用下着が好きな女性(メイドや中東の民族衣装が好きで好きでたまらない森薫先生みたいな感じ)だと思われますが、徹頭徹尾女性目線で描かれた漫画のような気がします。

個人的に面白かったのが、(夢の中とはいえ)姫子が下着の上にコート(ブルゾン?)を羽織っただけという露出狂スタイルで町に出るというエピソードです。その中で階段下でミニスカートの女子高生のパンツをのぞいていてかつスカートを押さえると文句を付けるという、ダメな感じにスケベなおじさんに絡まれたときに、周囲の女子高生が「足と短いスカートは見せてるが、パンツは見せてねぇ」と啖呵を切ります。あともう1つ、電車の中で保守系の女性国会議員のような感じのPTAおばさんに「子どもに悪影響だから前を閉めろ」といわれたときに、姫子が「悪影響に見えるのは、あなた(おばさん)が下着を性的な目で見ているからでしょう。」と返します。娑婆を見渡す限り頭がおかしいのは姫子なんですが、妙な説得力がありました。この辺は是非読んでいただきたいところ。

ということで、自分と服を脱ぐ相手くらいにしか見せることのないきわめてプライベートな衣服、女性用下着の奥深い?世界が描かれた一作。姫子は正直狂人だと思いますが、結構興味深く読みました。

『秘密の花園』著:フランシス・ホジソン・バーネット、訳:土屋京子

どちらかというと児童文学に入るような気がしますが、新潮文庫の新訳で読みました。

あらすじ
インド生まれの主人公の少女メアリは、コレラで両親を亡くし、その後イギリスのヨークシャーに住むおじさんのお屋敷に引き取られる。そのおじさんは奥さんを亡くして以来一年の大半を海外で過ごしており、奥さんが大切にしていた庭園「秘密の花園」を閉ざしてしまう。なりゆきで秘密の花園の話を聞いたメアリは花園探しを始め、その花園にはやがて屋敷のメイドの弟で、動物と話ができるディコン、おじさんの息子でネグレクトに近い虐待を受けていたコリンが集い、秘密の花園やヨークシャーの自然とのふれあいの中で屋敷に変化が訪れる。

ライトノベルをよく読むせいか、例えば『僕は友達が少ない』のような、文化部の部室にいろいろ事情を抱えた子どもたちが集まって、そこで癒やされたり、勇気をもらったりして成長していく話のように読めました。要するに部室=秘密の花園というわけです。そういう癒やし合うコミュニティのようなものって、実は人一倍そのコミュニティの維持のために陰に日向に頑張っているキャラクターがいたりするよねというのも、本作でいうところのディコンに相当する役回りで一緒だよなぁなどと思ったり。

訳の自然の描写が美しく、ちょっと晩冬から初春にかけてヨークシャーに行ってみたくなる一作。

『ほうかごのロケッティア – School escape velocity』

個人的には超科学部モノとでも呼べるジャンルがあると思っており、例えば女子高生が自律制御型戦闘機を修復して飛ばしてしまう『ピクシー・ワークス』のように、学生が、現実にはあり得ないような高度な機械などを作ったり修理したりしてしまう作品である。ライトノベル界のロボコンとでもいえばいいだろうか?本作もそれに繋がる一作である。

副題がSchool Escape Velocityとあるように、ガガガ文庫お得意のスクールカーストもの、中学校や高校の教室の閉塞感をぶっ飛ばす象徴が、ロケットなのである。いじめや少女売春(いわゆる援助交際ね)などで学校にいられなくなったすねに傷持つ学生たちが集まる南の島(明らかに種子島モチーフ)の私立高校で、過去に同年代のアイドル歌手「クドリャフカ」を再起不能に追い込んでしまった主人公「褐葉貴人」は、理事長の娘、「翠」の手足となって、進学クラスの人間関係のフィクサーをやっている。そこに貴人の過去を知るというか、クドリャフカの中の人である「久遠かぐや」が彼のクラスに転入してき、彼女の携帯電話に宿った超次元生命体を宇宙に送り届けるためにロケットを作れと命じる。話は無駄にセクシーな図書室司書(なぜ彼女が物語に絡むのかはぜひ読んで)や、島にあるもう一つの工業高校のロケット部、町工場の爺さんも巻き込んで動き出す。。というもの。

モノを作っている描写がよくできていて、著者はエンジニアの経験があるのだろうかという感じ。実際のところロケットみたいな複雑なモノを作ろうと思ったら計算ができるだけでも、プログラムが作れるだけでもダメで、実は全体を俯瞰的に見渡して、スケジュール組んで、マネジメントをする役が必要なんだけど、その辺の役割分担の描写が結構某プロジェクトXっぽい。そんなものづくりに夢中になる主人公たちを引き立たせるための、教室の閉塞感描写もなかなかのもの(実際のところあっけなく瓦解するんだけど)。途中で主人公たちは「やっちまう」わけですが、そこから再起する様も見ていて楽しい。

高校生が持つには大それた小物が出てくるのもフェチには楽しい。本作ならベスパ。『ピクシー・ワークス』とつい比較してしまうが、『ピ……』だとIWCのMark XVIスピットファイアとAKIRAの金田のバイク風の単車だろうか。

マージナル・オペレーションシリーズや艦これで大変有名になったしずまよしのり氏の最初期の挿画仕事であり、表紙の爽快感はなかなかのものである。氏のファンも是非。紙の書籍を新品を手に入れるのは難しいが、電子書籍なら今でも割と容易に手に入るので是非。

 

 

小説『ガンダムUC』著:福井晴敏

人々はそれを穀物ではなく
いつもただ存在の可能性だけで養っていた。

ようやく読み終わった福井晴敏作のガンダム小説全10巻.

主役メカはユニコーンガンダムなんて呼ばれるわけですが、ガンダム世界の暦である宇宙世紀Universal CenturyとUniCornのダブルミーニングにふさわしく、宇宙世紀ガンダムの約100年にわたる作中の歴史を総括するような作品。OVAですでに結末を知ってはいたのですが、小説で読んでみるとキャラクターの感情などがわかりやすい。読んでみると、アニメが尺の都合で色々とカットされつつ、それでも主要な流れを壊さないように非常に繊細にその作業が行われていることがよく分かります。原作もさることながら、アニメを製作したスタッフも本当に良い仕事をされたのだなと、あれだけヒットした理由が分かる気がします。

全編を通して主人公のバナージやヒロインのオードリーが様々な人とふれあいながら、最後に決意と行動を起こし、周囲の人を動かす、それに至るプロセスが丁寧に描かれるのが本作の特徴ですが、小説であるが故にその辺の描写も濃厚。特に、2人が決定的な影響を受けたであろう、砂漠でのジンネマンとバナージのやりとり、ダイナーの主人とオードリーのやりとり、個人的には本作屈指の名シーンだと思いますが、も大変すばらしい。これだけでも大満足です。

本作はガンダムの世界を借りてはいるけれど、結局技術が進んで人間が住んでいる領域が広がっているだけで、そこには貧困だったり差別だったり、大切なものを奪い去る暴力だったり、現実と大して変わりはない理不尽が相変わらず存在し続けています。現実の射影のような理不尽と不幸が描かれる作中に、物語らしく希望の光が指す本作それ自体が、やっぱり決して理不尽や不幸がなくならないこの世に想像力だけで養われている、ユニコーンそのもののような気がするのです。

上にも書いた私が一番好きなシーンが入ってるのはOVAの4巻。第1巻のモビルスーツ戦も大変素晴らしかったですが。

『男の作法』 著:池波正太郎

個人的には俺ツエー系ラノベの源流なんじゃないかと思えなくもない『剣客商売』の池波正太郎先生が、男の道楽について語ったエッセイ。同時期に伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』も読みましたが、スノッブ臭が強すぎて個人的にはこっちの方が好みでした。

そばの食べ方、浮気について、万年筆について(いかにも作家らしい)、和服について、色々と生活の細々したところについて語るわけですが、戦前に生まれた方だけのことはあり、ちょっと時代錯誤な気もしないことはありません。とはいえ、自分なりにアレンジすれば現代の生活のちょっとした楽しみに出来そうなものもあります.特に,いろいろなことに気をやりながら同時平行に物事を進める、それを訓練するためには台所仕事が良いみたいな話は激しく同意するところです。特に平日の朝に弁当を詰めつつ朝食も作る際には同時並行作業が必須です。なんとなくこの辺りは、以前感想を書いた『女神搭載スマートフォンであなたの生活が劇的に変わる!』にも書いてあったような気もします。昭和の人なので家の仕事は女の仕事だとは言っていますが、男でもやったら良いんではないですかと思わなくもありません。まぁ、家事も賃仕事も、男女問わず出来た方が良いに決まってますよ。所帯の中でお互いスペアになりうるってのは、生活共同体としてより強固になるし。

あと、世の中お互い様というか、人間お互い支え合って世の中が成立しているから。他人に対する配慮を忘れちゃいけないっていうのはそう思うなぁと。信じられないくらい自分のことしか考えてないような人って、結構いますからねぇ……。

女性が本書を読んでどう思うかは分からんけど、男性なら、生活に「道楽」を持ち込んで日々を楽しくするヒントが載っているような気がする一冊。

9年もののロードバイクをフラットバーロードに改造

2007年に初めて買ったロードバイク。新しい自転車を買いまして、フレームが遊んでいたところに余っている部品やら、新しく買った部品やらを突っ込んでフラットバーロードに改造しました。

改造前

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ブリヂストンアンカーのRA5という自転車です。コンポは4400ティアグラがついていて、ホイールはシマノのR500でした。主に通学に使っていました。よく走り、ロードバイクの楽しさを教えてくれたいい自転車でした。7年くらい乗ってクランクを取り替えたくらいで、ほとんどそのまま乗っていました。

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改造後。できるだけシンプルでメンテや調整を簡便にして、町中を走るのでそんなに高速はいらないだろうとフロントシングルにしてあります。もちろん自分でやりました。ただ、ちょっと後ろブレーキのアウターとシフターのハンドル周りのアウターが短いので、次回のメンテの際にちょっと修正したいなと考えています。普通の運転には差し支えないですが、ハンドルが90度切りづらい。ブレーキケーブルとか早く切れたりしたら嫌だなぁ…。早めに手当てした方が良さそうだな。うん。

  • クランク:Shimano 105 FC-5502 39
  • BB:Dura Ace BB-7710 軸長109.5mm(前2段用)
  • Rディレイラー:Shimano Tiagra RD-4400 SS
  • ブレーキ:Shimano 105 BR-5600
  • シフター:Shimano Sora SL-3500
  • ブレーキレバー:Shimano Sora BL-3500
  • スプロケット:CS-HG50 9 12-25
  • ホイール:Shimano WH-R500
  • タイヤ:Panaracer Category S2

シートポスト、RD、フレーム、ブレーキは使い回し、ハンドルとステムは中古品を、クランクは頂き物というか、知人に格安で譲っていただいたもの。ホイールとシフター、ブレーキレバー、スプロケとチェーンは新品を。結局結構お金がかかってしまった。大体3万円くらいです。場所を取るだけだったものに実用性が出たから良かったのかなと。

これでロードでは怖いが電車では行きにくいところに自転車で出かけられるようになるので、行動範囲が広がります。

<追記>

改造のコツみたいなものをちょっと書いてみようと思います。

基本的には、互換性のある部品をキチンと選んで組めば、基本的なロードバイクの組み立てをやったことがある人であれば、きちんと稼働する自転車が組めると思います。ねじにはすべてキチンとグリスを塗るとか、ワイヤーの長さを適切に調整するとか、ブレーキのセンターをちゃんと出すとか、その辺をキチンとやればキチンと動くはずです。

変速系

最近のロード用コンポ、特にTIAGRA以下のロードスポーツグレードにはフラットバー用のシフトレバーがありますから、それを使いましょう。私の場合は、上に書いているようにShimanoのロード用HG-9の規格で組もうと思った(ロードとホイールの使い回しなどができるように、うちの自転車はすべてHG-9で組んでいます。まぁ、ロードはちゃんぽん組みですが……。)ので、SORAのフラットバー用シフトレバーを買いました。

2016年に発表されたR3000系は分かりませんが、SORA3500のシフトレバーで古い9段の部品(18年前に発売された5500系のクランク、17年前に発売された4400系のTIAGRAのリアディレイラーとスプロケット、チェーン)で組まれた変速系がキチンと稼働しました。

前2段用の軸長のBBを使って、クランクのアウターを取り付ける側にインナーの39Tのチェーンリングをつけています。これですべての後ギアを使えています。乗るときにガッとトルクをかけたりしていないせいか、チェーンホイール側でチェーン落ちするということもありません。心配ならガードをつければいいんではないでしょうか?

ブレーキ

SORAのフラットバー用のブレーキレバーで、5600系の105のサイドプルブレーキを引いています。これもキチンと止まります。多分2000年代前半に作られた新しいレバー比のロード用ブレーキ規格のはずなので、互換性は維持されているはず。レバー側で引き量が調整できるはずなので、そこは説明書を読んで、必ずキャリパー用の引き量の設定にしましょう。

何でもいいですが、とにかくブレーキ本体はいいものを使いましょう。止まるためにはブレーキが必要で、あの前後で400グラムくらいのアルミの塊に、自分と他人の命を預けるわけですから、お金をかけるべきです。

総評

ブレーキのワイヤーなどの微調整をあれからやって、快適に稼働しています。特に、前変速を取り払ったフロントシングルでの運用はきわめて快適です。都市部であまりスピードを出しても周りに迷惑ですから、平地を30キロくらいで巡航可能な39Tという歯数は結構ベストな選択肢だと思います。機械はシンプルなほど壊れにくいものです。ドイツの戦闘機Fw-190を設計したクルト・タンク博士ではありませんが、

「速いだけが取り柄のひ弱なサラブレッド」ではなく、過酷な戦場での使用に耐える「騎兵の馬(ディーンストプフェルト”Dienstpferd”)」
(Wikipedia フォッケウルフ Fw190

たることこそが、日常的に乗られる自転車に求められる要件でありましょう。

ちなみに、私の自転車は9段ですが、補修部品の安さ(チェーン、スプロケット)などを考えると8段がベストだと思います。次に日常乗りの自転車を作るなら、私は8段を選ぶでしょう。

『冴えない彼女の育て方(6)〜(8)+Girls Side』著:丸戸史明 挿画:深崎暮人

以前、アニメの円盤を買ってしまったことを書いた作品の原作、最新刊までです。

アニメでやっていた部分から先を買って読みました。ああなるほど、こうなるのねという感じ。アレアレ、スポーツ漫画とかバトル漫画である展開です(一応読んでのお楽しみということで)本作の小説は初めて読みましたが、さすが丸戸さん、アニメ同様、女の子がどの子もそれぞれ大変可愛く書かれていて良いですねぇ.丸戸さんの昔の成人向けゲーム(『パルフェ』と『この青空に約束を』くらいですが)をプレイしていたときのような感覚を覚えます。ゲームの方は大体ヒロインと仲良くなると泣かせにかかられましたが、本作では特にそんなこともなく、色々ありつつ仲良くやっているようで。

7、8巻と表紙がメインヒロイン加藤ちゃんなんですが、ようやく表紙に登場したと思ったらどんどん個性が出てくるというか、キャラが立ってきて大変魅力的。なんだかんだ嫉妬深かったり、主人公とあうんの呼吸だったり、密かにとりわけ、サークル活動に思い入れを持っていたり、英梨々とすれ違っちゃったり、最初から著者はこういう子であると考えていたのだろうかと、ちょっと不思議になります。いわゆる”綾波系”のヒロインとも少し違う感じがするのですよね。

アニメの二期はいつになるんでしょうねぇ?いざ始まったら、原作を知らずに見ていた一期とどのように見え方が変わるのか、今から楽しみです。

 
  

『マージナル・オペレーション 空白の一年 上』著:芝村裕吏 挿画:しずまよしのり

物語の中身とは関係がないですが、本ブログでも色々と感想を書いているシリーズの外伝?です。

本作、主人公のアラタが食うに困って民間軍事会社に就職して部隊の指揮を執ってみたら、どうも才能があるらしく、そこで出会った少年兵、少女兵を食べさせて、教育を受けさせ、貧困から脱出させるために傭兵業を始める(そして結果的に何千何万という子どもたちを、貧困から救う……かも)というシリーズなんですが、本作は正伝とでもいうべきメインの5巻に描かれる話の中にあるミッシングリンク、1巻で中東の紛争地帯で最初の24人と出会ってから2巻で日本に帰ってくるまでに、「子供使い」として名前を上げる過程で何があったのかを描いています。一言で言うなら子連れの貧乏旅行という感じでしょうか?

正伝の方は主人公のアラタの視点で描かれていたわけですが、本作はヒロインのジブリールの視点から描かれます。恋する少女が朴念仁のアラタ相手に四苦八苦する様子が大変好ましい。たまにナイフでサイレントキリングしたりするけど……。ベッドでは見てろよ(意訳)みたいなこと言ったりするけど……。

本作、詳しくは書きませんが、同作者とイラストレーターでやっている別シリーズ『遙か凍土のカナン』も読んでいると、より楽しめるように思います。個人的にはニヤニヤしながら読んでいました。某国製の6.5mm口径のAK(実際にはないはず)とかたまりません。本文中にどういう風に登場するのかは、読んでみてのお楽しみということで。

『マージナル・オペレーション』『遙か凍土のカナン』両方読んでいるとより楽しめる、ファンサービス満点の一作です。
  

『あさひなぐ(16)』著:こざき亜衣

新しく長刀を始めた少女が、めきめきと頭角を現す。そんな王道を突っ走る作品です。

2年生に進学した主人公の旭たち。結構ありがちな、幼少期からその競技に取り組んでいる「上手い」後輩。先輩がふがいなかったりすると文句が言いたくなったりするわけです。ということで、始まった部内戦。さてさて二ツ坂高校の部内の結束はどうなってしまうのか。

ちょっとネタバレ気味になるわけですが、部内の体制や人間関係に色々と変化が現れてくる巻です。続けて読んでいる方には、旭が着々と力を付けてきていることが分かると思いますが、それを改めて部内の人間が認識します。人を呪わば穴二つではありませんが、部内戦しろと先生に直訴した後輩の愛知も、部を揺さぶったつもりが自分も揺さぶられたりするわけです。まぁ、こういうことがあると部活やサークルがクラッシュしてしまうこともあるわけですが、本作に限っては、「雨降って地固まる」案件のような感じもします。

もう16巻ですか……なかなか気軽に人に勧めづらいくらいになってしまいましたが、面白さは保証します。今時、電子書籍だとお得に買えることもあり、著者にも利益が行きますから、是非どうぞ。

過去に書いた13巻の感想はこちら。
 

ガスコンロのグリルで「ぎゅうぎゅう焼き」

ネットで話題になっていた「ぎゅうぎゅう焼き」作ってみました。オーブンなんてないので、ガスコンロのグリルを使いました。

タマネギ、ジャガイモ、ピーマン、鶏胸肉、豚肩ロース塊肉を適当な大きさに切って鉄板に載せ、塩を振り、今回はタイムを振りかけました。最後にオリーブオイルをちょっとかけて1時間ほど。消し忘れ防止機能で定期的に火が消えるので、そのたびに食材を動かして、肉汁やらなんやらが混じったソースをスプーンでかけました。

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できあがったらこんな感じ。旨そうですが、1つ失敗していて、ジャガイモが、食べられないほどではないけど生焼けです。最初に勘が働いて、「ジャガイモは電子レンジでふかすか、茹でてから入れろ、絶対生だぞ」と思ったんですが、手間を惜しんでしまいました。失敗失敗。とはいえ次は失敗しないでしょう。自炊は試行錯誤です。その手間が楽しいのですから。

調理も調味も簡単で、なんか特別なご飯っぽい。ぎゅうぎゅう焼き、ガスコンロのグリルでもちゃんと作れます。

ちなみにこの料理、ピーマンとタマネギをローストしているので、めっちゃ「宅配ピザのにおいがします。」確実にピザよりはカロリー低いと思いますので、案外減量にも良いのでは?

 

ちなみに友人からもらったコレを使ったんですが、こんな風に使わなくても、魚焼いたり、肉を焼いたり、グリルの水や網をあまり汚さず焼き物ができるので、面倒なく料理の幅が広がります。オススメです。