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包丁と砥石の手入れ

料理に欠かせない包丁。使っていると切れ味が鈍ってきますので、手入れをしましょう。要するに刃物を研ぐというやつです。

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下準備として、砥石を水に浸します。15分くらい漬けておけば良いと思います。

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時々水をかけながら、包丁を上下方向に15度から30度くらいに傾けて、水平方向に45度くらいに傾けて前後方向にまんべんなく砥石の上を滑らせます。利き手で柄を持って、反対の手は刃を押さえます。

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適当なところで入れ替えて、逆側は刃を手前に向けて同じように作業します。

適当なところで終了。個人的には特に研ぎ上がりとかは気にしていませんが、それでも研いだ直後は切れ味が良くて気持ちいいです。

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包丁研ぎが終わったら、砥石の平面出しをしましょう。これをやっておかないと、包丁の刃を台無しにしてしまう可能性があります。2つの砥石の面を合わせて相研ぎをします。まぁこれも極端に偏って摩耗しているとかでなければ良いんでないかと思っています。砥石を買おうと思っている人は、2つ買って、使う度に相研ぎして平面を出し続けると良いと思います。

使い終わった砥石は、風通しの良い場所で水を抜いてから、しまいます。

  • 必要なもの:包丁、砥石、砥石を水に浸ける洗面器やタッパーなどの容器。
  • 費用:砥石2つで2〜3000円くらいから?
  • 時間:1本5分?(砥石を水に浸す時間15分)

スエード靴の補色

さて、今回はスエード靴の補色をやってみたいと思います。使っていると紫外線やら何やらで退色してくるので、色を補ってやりましょう。

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用意する道具はいつもの通りスエード用の真鍮線入りブラシと、補色用の塗料です。

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補色用の塗料はこんな感じです。先がスポンジになっていて、それをスエードに押しつけて塗料入りの液をしみこませるようです。マジックのような感じで、使い始めにスポンジを押し込んで、液をスポンジにしみこませるようです。LOFTで1000円くらいでした。色が色々あるので、靴の色に合わせましょう。この靴にはミディアムブラウンにしました。

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作業前、どことなく足先のところが色あせているのが分かるでしょうか?5年間、栄養・防水スプレーはしてきたとはいえ、経年で色落ちするのは避けられませんね。

ブラシでホコリを落として、スポンジを押しつけて作業をします。防水スプレーが残っているのか、スエードの毛が塗料をはじきます。意外な盲点でした。根気と作業を続けると…。

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やっちゃった!?なんかシミが。でも大丈夫。二時間くらい経つと…

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こんな感じになりました。単に塗料の液体成分が蒸発してなかっただけみたいです。どことなく色が変わっているのが分かるでしょうか?写真ではわかりにくいですが、肉眼で見ると結構違います。これで人前に出るのも恥ずかしくないですね。よく手入れされ、履き込まれた靴は本当にいいものです。

さてまとめますと。

スエード靴の補色

  • 作業時間:30分未満
  • 必要物品:スエード用真鍮線入りブラシ(1000円)、補色用塗料(1000円)。
  • 必要金額:2000円台

この後、防水・栄養スプレーをかけておくとよりよいみたいです。

LAMY 2000 万年筆 修理完了

さて,この前修理に出したLAMY 2000の万年筆が9月6日に修理を終えて帰ってきました.

納期は修理の見積もりが終わるまで3週間,そこから修理を完了して帰ってくるまで約1ヶ月.案外時間がかかります.店から代理店を経由してメーカー送りになってるんですかね?ちなみにお値段11880円(税込み).結構しますが,まぁ本体を買い直すよりは安い.

ペン先はそのままで首軸と吸入器本体後部が交換という風になったので,本体はほぼ新品ですね.多分首軸と吸入器のはめ合い精度の関係で,両者がセットになってるんでしょうね.

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キャップと本体で照明の反射具合の違いが分かるでしょうか?5年使用でこれくらい表面がつるつるになるという証拠でもあります.

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首軸の部分はインク漏れ対策でステンレスのモノコックになっています.無料バージョンアップされたような感覚.有償修理だけど.

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書き味は正直最後に使ったのが2ヶ月前なのでよく覚えていませんが,引っかかりもなく,紙の上をスルスル走ります.字幅が太いのが難点ですが,これがいいのです.字が汚くて失礼.

万年筆使用の理由の1つに,ペン先の削れが自分の書き癖を覚えるというポイントがあると思うので,ペン先をそのまま維持しようとするLAMY社の修理ポリシーは非常に好感が持てます.国産メーカーを含めた他のメーカー産もこういう方針で修理してくれるんでしょうか?手持ちの他の万年筆が壊れたら是非とも身銭を切って調査してみたいと思います.

万年筆の修理(LAMY2000)
予算:11880円(税込み)
納期:約2ヶ月

ものの「運用法」:6ステップでできる少し本格的な革靴の磨き方

本記事では、革靴の磨き方について、筆者のやり方を公開してみたいと思います。基本方針としては、靴を長く、それなりに綺麗に履くために,少しちゃんとした手入れをする感じです(要するに筆者はそのつもりで手入れをしているということです)。

靴を磨く事によって見栄えが良くなる上に、長期的にも革が硬くなって破れたりしにくいらしく、靴が長持ちしますので、靴=歩くための道具を賢く運用するためには必須の手入れです。スポンジに薬品がしみ込ませてある簡易式の手入れ用品もありますが、経験的にはこのくらいは手間をかけた方が見栄えがいいように思います。

履く頻度にもよりますが、大体2週間くらいに1回磨けば良いものと思われます。

使うもの・予算

・(右端)靴用ブラシ×2 [300円前後〜]
(1:ほこり落とし用、2:クリームの馴染ませ用)
・(右から2番目)ステインリムーバー [60ml 600円前後]
(古いクリームなどを除去する薬品)
・(左から2番目)乳化性クリーム [800円前後]
   (ガラス瓶に入っているペースト、缶に入っているのはつや出しワックス)
・(左端)ウエス×2 [0円 古くなったTシャツなどを流用]
(1:古いクリーム除去用、2:クリームの塗りこみ用)

合計 2000円〜

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ブラシなどは結婚式の引き出物ギフトなどでも手に入りますので(筆者はそうした)、そういう年代の人はその辺から調達してもいいかもしれません。

作業手順(所要時間:一足約10~15分)

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1.靴ひもをほどきます。靴の表面のシワを伸ばすために、シューツリーは入れておきましょう。シューツリーに関しては、また別の記事で書きます。

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2.ブラシ1でホコリを落とします。

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3.ステインリムーバーをウエス1につけて表面を磨き、古いクリームや汚れを落とします。

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ウエス1は大体こんな感じで汚れます。ついでに、表面のクリームのコーティングがはがれる事で、何となく表面がカサカサした感じになります。

 

 

 

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4.乳化性クリームをウエス2につけて甲革の表面に広く塗り広げます。本当にちょっとで大丈夫です。軽い力で全体に広げてください。

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適当な時間放置して、靴にクリームをしみ込ませます。2〜3足まとめて手入れをして、他の靴の作業をすれば効率がいいと思います。

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5.ブラシ2でクリームを更に広げます。軽い力で全体を素早くこするといいようです。

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6.最後に靴ひもを結びなおして出来上がり。経験的に、磨いた直後はそれほど変わった感じがしませんが、翌日に履いてみると、ちょっと濡れたような感じに鈍く光っているのが分かります。このやり方では恐らくピカピカにはなりません。光らせる場合はつや出しワックスを使うみたいですが、筆者は使った事がないので分かりません。まぁそこから先は趣味の世界だと思います。しかし、間違いなく見栄えは良くなりますし、きっと長持ちするはずです。