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庶民のオーダーシューズ

一般に贅沢だと言われる革靴のオーダー。しかしまぁ、一人一人足の形は違うわけですから、できることなら作ってもらいたいですよね。ムダもでませんし。

ということで、それほどお金をかけずに、まぁ庶民が5年に一足くらい作れるような感じでオーダーシューズを作ってみました。

注文したのは呉の尾州屋羅紗店という戦前からやってるオーダースーツのお店で、工場は宮城興業です。そうです。例の呉旅行の際に作ってしまいました。何やってるんだろうね。まぁ、しょうがないね。

ということでどうぞ。

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デザインは内羽根のセミブローグ、甲革は黒のキップです。セミオーダーなので足形は既製の物ですが、足の親指部分に一枚皮を入れることでちょっと足先にゆとりがあります。この辺のちょっとした融通がセミオーダーといえオーダーシューズですね。
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そんなに甲高ではありませんが、甲も楽ですし、すぐに足になじみました。

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底をダブルソールにしてあるんですが、ちょっと履き心地が固いです。

ちなみにこの仕様で30000円。これくらいなら庶民でも5年に1足くらいは誂えられませんかね?

この宮城興業のオーダーシューズですが、お店によってお値段が違うんですが、多分40000円はかからないはずです。確か、東京の吉田スーツというお店で注文すると35000円+税〜だったはず。今時円安ですし、ヘタな輸入高級靴を買うよりも国産セミオーダーシューズはいかがでしょうか?底を張り替えたりきちんと磨けば長く使えると思いますよ!

スエード靴の補色

さて、今回はスエード靴の補色をやってみたいと思います。使っていると紫外線やら何やらで退色してくるので、色を補ってやりましょう。

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用意する道具はいつもの通りスエード用の真鍮線入りブラシと、補色用の塗料です。

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補色用の塗料はこんな感じです。先がスポンジになっていて、それをスエードに押しつけて塗料入りの液をしみこませるようです。マジックのような感じで、使い始めにスポンジを押し込んで、液をスポンジにしみこませるようです。LOFTで1000円くらいでした。色が色々あるので、靴の色に合わせましょう。この靴にはミディアムブラウンにしました。

R0001027 のコピー

 

 

 

 

 

 

 

作業前、どことなく足先のところが色あせているのが分かるでしょうか?5年間、栄養・防水スプレーはしてきたとはいえ、経年で色落ちするのは避けられませんね。

ブラシでホコリを落として、スポンジを押しつけて作業をします。防水スプレーが残っているのか、スエードの毛が塗料をはじきます。意外な盲点でした。根気と作業を続けると…。

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やっちゃった!?なんかシミが。でも大丈夫。二時間くらい経つと…

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こんな感じになりました。単に塗料の液体成分が蒸発してなかっただけみたいです。どことなく色が変わっているのが分かるでしょうか?写真ではわかりにくいですが、肉眼で見ると結構違います。これで人前に出るのも恥ずかしくないですね。よく手入れされ、履き込まれた靴は本当にいいものです。

さてまとめますと。

スエード靴の補色

  • 作業時間:30分未満
  • 必要物品:スエード用真鍮線入りブラシ(1000円)、補色用塗料(1000円)。
  • 必要金額:2000円台

この後、防水・栄養スプレーをかけておくとよりよいみたいです。