2007年に初めて買ったロードバイク。新しい自転車を買いまして、フレームが遊んでいたところに余っている部品やら、新しく買った部品やらを突っ込んでフラットバーロードに改造しました。
改造前
ブリヂストンアンカーのRA5という自転車です。コンポは4400ティアグラがついていて、ホイールはシマノのR500でした。主に通学に使っていました。よく走り、ロードバイクの楽しさを教えてくれたいい自転車でした。7年くらい乗ってクランクを取り替えたくらいで、ほとんどそのまま乗っていました。
改造後。できるだけシンプルでメンテや調整を簡便にして、町中を走るのでそんなに高速はいらないだろうとフロントシングルにしてあります。もちろん自分でやりました。ただ、ちょっと後ろブレーキのアウターとシフターのハンドル周りのアウターが短いので、次回のメンテの際にちょっと修正したいなと考えています。普通の運転には差し支えないですが、ハンドルが90度切りづらい。ブレーキケーブルとか早く切れたりしたら嫌だなぁ…。早めに手当てした方が良さそうだな。うん。
- クランク:Shimano 105 FC-5502 39
- BB:Dura Ace BB-7710 軸長109.5mm(前2段用)
- Rディレイラー:Shimano Tiagra RD-4400 SS
- ブレーキ:Shimano 105 BR-5600
- シフター:Shimano Sora SL-3500
- ブレーキレバー:Shimano Sora BL-3500
- スプロケット:CS-HG50 9 12-25
- ホイール:Shimano WH-R500
- タイヤ:Panaracer Category S2
シートポスト、RD、フレーム、ブレーキは使い回し、ハンドルとステムは中古品を、クランクは頂き物というか、知人に格安で譲っていただいたもの。ホイールとシフター、ブレーキレバー、スプロケとチェーンは新品を。結局結構お金がかかってしまった。大体3万円くらいです。場所を取るだけだったものに実用性が出たから良かったのかなと。
これでロードでは怖いが電車では行きにくいところに自転車で出かけられるようになるので、行動範囲が広がります。
<追記>
改造のコツみたいなものをちょっと書いてみようと思います。
基本的には、互換性のある部品をキチンと選んで組めば、基本的なロードバイクの組み立てをやったことがある人であれば、きちんと稼働する自転車が組めると思います。ねじにはすべてキチンとグリスを塗るとか、ワイヤーの長さを適切に調整するとか、ブレーキのセンターをちゃんと出すとか、その辺をキチンとやればキチンと動くはずです。
変速系
最近のロード用コンポ、特にTIAGRA以下のロードスポーツグレードにはフラットバー用のシフトレバーがありますから、それを使いましょう。私の場合は、上に書いているようにShimanoのロード用HG-9の規格で組もうと思った(ロードとホイールの使い回しなどができるように、うちの自転車はすべてHG-9で組んでいます。まぁ、ロードはちゃんぽん組みですが……。)ので、SORAのフラットバー用シフトレバーを買いました。
2016年に発表されたR3000系は分かりませんが、SORA3500のシフトレバーで古い9段の部品(18年前に発売された5500系のクランク、17年前に発売された4400系のTIAGRAのリアディレイラーとスプロケット、チェーン)で組まれた変速系がキチンと稼働しました。
前2段用の軸長のBBを使って、クランクのアウターを取り付ける側にインナーの39Tのチェーンリングをつけています。これですべての後ギアを使えています。乗るときにガッとトルクをかけたりしていないせいか、チェーンホイール側でチェーン落ちするということもありません。心配ならガードをつければいいんではないでしょうか?
ブレーキ
SORAのフラットバー用のブレーキレバーで、5600系の105のサイドプルブレーキを引いています。これもキチンと止まります。多分2000年代前半に作られた新しいレバー比のロード用ブレーキ規格のはずなので、互換性は維持されているはず。レバー側で引き量が調整できるはずなので、そこは説明書を読んで、必ずキャリパー用の引き量の設定にしましょう。
何でもいいですが、とにかくブレーキ本体はいいものを使いましょう。止まるためにはブレーキが必要で、あの前後で400グラムくらいのアルミの塊に、自分と他人の命を預けるわけですから、お金をかけるべきです。
総評
ブレーキのワイヤーなどの微調整をあれからやって、快適に稼働しています。特に、前変速を取り払ったフロントシングルでの運用はきわめて快適です。都市部であまりスピードを出しても周りに迷惑ですから、平地を30キロくらいで巡航可能な39Tという歯数は結構ベストな選択肢だと思います。機械はシンプルなほど壊れにくいものです。ドイツの戦闘機Fw-190を設計したクルト・タンク博士ではありませんが、
「速いだけが取り柄のひ弱なサラブレッド」ではなく、過酷な戦場での使用に耐える「騎兵の馬(ディーンストプフェルト”Dienstpferd”)」
(Wikipedia フォッケウルフ Fw190)
たることこそが、日常的に乗られる自転車に求められる要件でありましょう。
ちなみに、私の自転車は9段ですが、補修部品の安さ(チェーン、スプロケット)などを考えると8段がベストだと思います。次に日常乗りの自転車を作るなら、私は8段を選ぶでしょう。
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