包丁の柄を手入れしてみようと思います。何となく日々の酷使で柄の表面がガサガサしているような気がするので、油脂分を足してみようかと。
革用の汎用ワックス、ラナパーを使います。良いのか分かりませんが。コレホント便利。みんな買うと良いよ。
革製品にするように、付属のスポンジで塗り込んでみます。
何となく、しっとりして手に吸い付いてくるような感じ。木製柄は腐ってダメになるという話がありますが、防水性が高くなることで寿命が延びたりしないものか?
冬用の暖房器具として、ハクキンカイロを買ってみました。上着のポケットに入れて暖を取るのです。
近頃あまり寒くはありませんが、とりあえず火を入れてみると、温かい。良さそうです。ということで簡単に使い方をば。
下の3つが、燃料補給用の漏斗、カイロ本体、フリースの袋です。上段は燃料となる専用ベンジンです。
蓋を開けるとこんな風になっています。上に点いている部品が火口。グラスウールに白金触媒が塗布してあり、気化したベンジンを穏やかに酸化させて熱を出します。
火口を取ると脱脂綿が詰まっています。
専用の漏斗を口に突っ込んで、ベンジンを注ぎます。下の線で6時間分、上の線で12時間分だそうです。この状態では本体にはベンジンが注がれず、漏斗にたまります。
漏斗をひねれば本体にベンジンが入ります。
横から見るとこんな感じ。
火口を戻して、火口にライターやマッチの火を当てて(本体を裏返してはならないらしい)、触媒の上で化学反応が始まれば(ほのかに本体が温かくなります。)蓋を閉めて袋に入れましょう。反応中は袋なしではやけどしそうなくらい温かくなります。
料理に欠かせない包丁。使っていると切れ味が鈍ってきますので、手入れをしましょう。要するに刃物を研ぐというやつです。
下準備として、砥石を水に浸します。15分くらい漬けておけば良いと思います。
時々水をかけながら、包丁を上下方向に15度から30度くらいに傾けて、水平方向に45度くらいに傾けて前後方向にまんべんなく砥石の上を滑らせます。利き手で柄を持って、反対の手は刃を押さえます。
適当なところで入れ替えて、逆側は刃を手前に向けて同じように作業します。
適当なところで終了。個人的には特に研ぎ上がりとかは気にしていませんが、それでも研いだ直後は切れ味が良くて気持ちいいです。
包丁研ぎが終わったら、砥石の平面出しをしましょう。これをやっておかないと、包丁の刃を台無しにしてしまう可能性があります。2つの砥石の面を合わせて相研ぎをします。まぁこれも極端に偏って摩耗しているとかでなければ良いんでないかと思っています。砥石を買おうと思っている人は、2つ買って、使う度に相研ぎして平面を出し続けると良いと思います。
使い終わった砥石は、風通しの良い場所で水を抜いてから、しまいます。
一般に贅沢だと言われる革靴のオーダー。しかしまぁ、一人一人足の形は違うわけですから、できることなら作ってもらいたいですよね。ムダもでませんし。
ということで、それほどお金をかけずに、まぁ庶民が5年に一足くらい作れるような感じでオーダーシューズを作ってみました。
注文したのは呉の尾州屋羅紗店という戦前からやってるオーダースーツのお店で、工場は宮城興業です。そうです。例の呉旅行の際に作ってしまいました。何やってるんだろうね。まぁ、しょうがないね。
ということでどうぞ。
デザインは内羽根のセミブローグ、甲革は黒のキップです。セミオーダーなので足形は既製の物ですが、足の親指部分に一枚皮を入れることでちょっと足先にゆとりがあります。この辺のちょっとした融通がセミオーダーといえオーダーシューズですね。
そんなに甲高ではありませんが、甲も楽ですし、すぐに足になじみました。
底をダブルソールにしてあるんですが、ちょっと履き心地が固いです。
ちなみにこの仕様で30000円。これくらいなら庶民でも5年に1足くらいは誂えられませんかね?
この宮城興業のオーダーシューズですが、お店によってお値段が違うんですが、多分40000円はかからないはずです。確か、東京の吉田スーツというお店で注文すると35000円+税〜だったはず。今時円安ですし、ヘタな輸入高級靴を買うよりも国産セミオーダーシューズはいかがでしょうか?底を張り替えたりきちんと磨けば長く使えると思いますよ!
さて、今回はスエード靴の補色をやってみたいと思います。使っていると紫外線やら何やらで退色してくるので、色を補ってやりましょう。
用意する道具はいつもの通りスエード用の真鍮線入りブラシと、補色用の塗料です。
補色用の塗料はこんな感じです。先がスポンジになっていて、それをスエードに押しつけて塗料入りの液をしみこませるようです。マジックのような感じで、使い始めにスポンジを押し込んで、液をスポンジにしみこませるようです。LOFTで1000円くらいでした。色が色々あるので、靴の色に合わせましょう。この靴にはミディアムブラウンにしました。
作業前、どことなく足先のところが色あせているのが分かるでしょうか?5年間、栄養・防水スプレーはしてきたとはいえ、経年で色落ちするのは避けられませんね。
ブラシでホコリを落として、スポンジを押しつけて作業をします。防水スプレーが残っているのか、スエードの毛が塗料をはじきます。意外な盲点でした。根気と作業を続けると…。
やっちゃった!?なんかシミが。でも大丈夫。二時間くらい経つと…
こんな感じになりました。単に塗料の液体成分が蒸発してなかっただけみたいです。どことなく色が変わっているのが分かるでしょうか?写真ではわかりにくいですが、肉眼で見ると結構違います。これで人前に出るのも恥ずかしくないですね。よく手入れされ、履き込まれた靴は本当にいいものです。
さてまとめますと。
この後、防水・栄養スプレーをかけておくとよりよいみたいです。
さて、この記事では5年ほど前に買ったarkteryxのリュックサックArro16を修理したいと思います。といってもメーカーに修理に出すだけですが。
このリュック、買ったお店が今はないので、大阪梅田のLoftman Coop Umedaにお願いしました。快く引き受けてくれました。さすが、いいものを長く着ましょうな店だけあります。
今でこそ類似デザインの物がありますが、当時はこんなリュックがあるのか!とびっくりしたものです。たくさん使った結果、肩のストラップがダメになってしまっており、今にもちぎれそうです。1時期は5キロ以上の荷物を突っ込んで毎日使用していたので。
修理に出すこと3ヶ月。
ちゃんと直っています。見た目もしょった感じも、全く違和感はありません。製品自体はディスコンになっていますが、修理はしてくれるんですね。Made in ~のタグが、位置が変わり、昔のものだったのでMade in Canadaタグがついていたのが、Made in Philippineになっていました。
まとめますとこんな感じです。
アークテリクス(Arktery’x)のリュックサックの修理
私が敬愛する某先生が革手袋をオーダーするといいよ、とおっしゃっていたので、冬の賞与を投入してみました。
注文したのは先生推薦の「手袋工房ミズカミ」というところです。香川県東かがわ市にある製造販売のお店のようです。こちらの9720円の羊革、カシミア内張の防寒手袋に、オーダーチャージ1080円を付けて計10800円。オーダーの仕方は手形を描いて、手の生命線周りの長さを書き入れれば職人さんが案配してくれるようです。ちなみに年末年始にもかかわらず、1週間以内に届きました。
表面。革手袋は初めてなのですが、表面が適度にしっとりしていて、紙幣、カード、ちょっと苦しいが小銭が取り扱えます。他の手袋と比べて革の質がどうなのかは分かりませんが、大変満足しています。
内張のカシミアはニットになっているみたい。カシミアの色は生成り?ちなみに暖かくて手触りがよく、外の羊革と一体化していて手を出し入れしても余ったりひっくり返ったりしません。
全体に縫い目はきれいです。ほつれもなく、しっかりしています。
指先はこんな感じ。サイズは合っているので指先は余らず、上述の通り手袋をしたままいろいろな作業ができます。
靴と手袋は、人それぞれサイズがありますから、オーダーした方が良いようです。確かに、手袋に関してはこのことが事実なのが分かりました。シーズン毎に色違いで1双ずつ注文してみようかな。
スニーカーは基本的には修理不能の消耗品ではありますが、そうは言っても手入れをして履きましょう。ということで、今日は革のスニーカーを清掃してみたいと思います。
清掃するのはコレ。手持ちのNew Balance M996です。もう5年以上履いてますね。一度底を張り替えました(New Balanceの高い方のスニーカーは底の張り替えができるのです。この件についてはまた書きます。)ちなみにコレ、清掃前に撮り忘れたので、清掃後の写真です。
しばらく掃除していなかったので、ちょっと革がカラッとしています。
使うのはコレ。コロンブスのスニーカーケアシャンプーです。保革成分も入っているので、きれいにもなるし、甲革も長持ちさせられる一石二鳥の品です。靴紐を抜いて。
ヘアムースみたいに泡が出るので、ふたについているプラスティックブラシで塗り広げて。
少し放置して保革成分を革に吸わせたら、ウエス(ぼろぼろになったTシャツなど)で汚れを拭き取ります。
終了。写真ではわかりにくいですが、心なしか革がしっとりしたような気がします。触ってみると少し湿っていていかにも調子が良さそうな感じ。履いて外に出ると、ちょっと艶が出ているのが分かります。何となく気分がいいです。
革のスニーカーは、1〜2ヶ月に1回くらいコレをやっておくと、きれいに履けます。保革成分もあるので、多分スニーカー自体も長持ちするはず。底の張り替えが効く革靴に比べると寿命は短いですが、そうは言ってもスニーカーだって手入れをすれば長くきれいに履けます。短時間でできますので、革のスニーカーをお持ちなら是非やってみてください。
まとめます。
革製のスニーカー清掃
ドイツの健康サンダル、ビルケンシュトック(Birkenstock)下手なスニーカーよりも歩きやすいという代物です。ものによってはABCマートで売ってるサンダルと大して変わらないデザインの割に価格は何倍もするものですが、ネット通販で買えば、意外と安く買えたりします。このサンダル、歩き心地履き心地もさることながら、いろいろ修理して使えるという利点があります。本ブログの本特集の趣旨にも沿うというわけです。
というわけで今回は、このビルケンシュトックのサンダルのフットベッドを補修する作業をやってみたいと思います。作業自体はメーカーに依頼しなくても大丈夫で、必要なものさえ買えば誰でもできるものです。
今回修理するのはこちら、手持ちの「ボストン」です。
かかとの部分を見てみると、若干ですが、フットベッドの表面がザラザラというか、コルクがボロボロ落ちてきそうな感じになっていますね。というわけでここを何とかします。
使う道具というか、薬品はこちら。ビルケンシュトックのkork-pflegeという薬品です。都会にある直営店ならだいたい買える…はずですし、地方にお住まいの方は通販を使うのがよろしいかと。ちょっと探してみると、あんまりないみたいなんですが…。
ちょっと赤みがかった木工ボンドみたいな感じ。実際においもそんな感じです。いいにおいではない。
フットベッドの側面に塗り広げて、後は乾かすだけです。
できあがり。作業が終わってから容器側面の説明を読むに、もっと薄い膜を作るように塗るみたいですね。次は気をつけようと思います。
まとめます。
ビルケンシュトックのサンダル、フットベッドの補修
作業:自分で
作業時間(納期):5分
必要なもの:フットベッド補修材(Birkenstock社製kork-pflege)
予算:1000円以内
さて,この前修理に出したLAMY 2000の万年筆が9月6日に修理を終えて帰ってきました.
納期は修理の見積もりが終わるまで3週間,そこから修理を完了して帰ってくるまで約1ヶ月.案外時間がかかります.店から代理店を経由してメーカー送りになってるんですかね?ちなみにお値段11880円(税込み).結構しますが,まぁ本体を買い直すよりは安い.
ペン先はそのままで首軸と吸入器本体後部が交換という風になったので,本体はほぼ新品ですね.多分首軸と吸入器のはめ合い精度の関係で,両者がセットになってるんでしょうね.
キャップと本体で照明の反射具合の違いが分かるでしょうか?5年使用でこれくらい表面がつるつるになるという証拠でもあります.
首軸の部分はインク漏れ対策でステンレスのモノコックになっています.無料バージョンアップされたような感覚.有償修理だけど.
書き味は正直最後に使ったのが2ヶ月前なのでよく覚えていませんが,引っかかりもなく,紙の上をスルスル走ります.字幅が太いのが難点ですが,これがいいのです.字が汚くて失礼.
万年筆使用の理由の1つに,ペン先の削れが自分の書き癖を覚えるというポイントがあると思うので,ペン先をそのまま維持しようとするLAMY社の修理ポリシーは非常に好感が持てます.国産メーカーを含めた他のメーカー産もこういう方針で修理してくれるんでしょうか?手持ちの他の万年筆が壊れたら是非とも身銭を切って調査してみたいと思います.
万年筆の修理(LAMY2000)
予算:11880円(税込み)
納期:約2ヶ月