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往年のチューブラーホイールで車輪道楽 その2 振れ取り、タイヤ取り付け、試走

前回ハブをいじってみて、玉押しも玉も大変きれいと言うことが分かり、狂喜乱舞したわけですが、振れも取ってみました。

……僕の腕と目では縦振れも横振れも問題なさそう。

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……タイヤを取り付けました。タイヤはおごってビットリアのコルサCX。旧モデルなので半額の5000円弱というやつです。せっかくなのでいいものを使ってみようというやつ。

使ったのはリムセメントではなく流行のチューブラーテープ。指示通りに仮留めすると、タイヤのセンターが勝手に出ている(ような気がし)ます。左右のふんどしはみ出ている部分の幅が大体一緒なのです。ちょっといじってみたけれど、まぁいいかと剥離ビニールを外して空気入れ。空気圧を8気圧くらいまで上げます。

タイヤがいいので、指示を守れば簡単に取り付けできるなぁという感じ。リム打ちパンクを気にしなくていい分、チューブラータイヤの方が楽かもしれない。チューブラーテープも一巻きで前後取り付けできるので、後一回分余りました。タイヤごと持って行く必要はあるけれど、予備のタイヤとチューブラーテープを持って行けば、後は高圧の入る空気入れがあればなんとかなるでしょう。普段履きは手組チューブラーにしてしまって、ツーリング、輪行などにクリンチャーを使ってもいいかもなぁなんて思いました。

で乗り心地。荒川のサイクリングロードを40kmほど。
タイヤのせいかホイールのせいか、段差を超えたときの振動がマイルド。高圧で細身のタイヤなので、手組の銀輪一号の前輪と同じようにすいすい走ります。特に走り始めがよく、舗装のいい道を走っているときは本当にスルーっと走って行きます。なんとなく華奢くて剛性が足りないような印象を受けますが、気のせいかもしれません。簡単に帰ってこれないところに行くときは、銀輪一号の方が安心感があるかなぁという感じ。普段トレーニングしたりするときにはこっちがいいなあって感じですかね。あと、コルサCXは空気がとても抜けやすいので、その点でも遠出は難しいですね。

結論から言うと思っていたより面倒もないし、乗り心地は割と良い。チューブラーホイールはロードバイクのホイールとして、普通に使えるように思います(普通に使っている人がいるので当たり前と言えば当たり前だが)。あと…WOのタイヤしか知らないよりは、いろいろと視界が広がるという意味でも、使ってみるのはアリなのではないかと思います。

 

往年のチューブラーホイールで車輪道楽 その1 調達〜ハブ整備編

趣味で自転車に乗っていますが、最近ちょっとやってみたいことがありました。それは、「チューブラータイヤ」を使うことです。解説しますと、自転車のタイヤの1種で、空気を保持する「チューブ」と路面と接触するタイヤが一体になったもので、糊やテープを使ってホイールのリムに貼り付けるタイプのタイヤです。メリットとしては断面が円形をしていることで乗り心地が良いそうです。あと、パンクしてもリムからタイヤが外れないため安全なのだとか。デメリットは、パンクしたらタイヤ毎替えなくてはならないとかあるそうです。昔のロードレーサーはそのチューブラーホイールを使っていたわけですが、最近だとママチャリのようなクリンチャータイヤが良くなってきて、特に一般のロードバイク乗りが使うことはなくなったという製品です。

で、最近どうしてもチューブラータイヤが使ってみたかったのです。面倒ではあるんでしょうが、チューブラータイヤがどういうものなのか、その取り扱いも含めて自転車乗りとしては体験してみたくなったのです。ただ、最近のチューブラーホイールはカーボン製の高価なものが多く、簡単に手が出るものではありません。そこで、自分で組むことを考えてみたのですが、よく考えると昔の中古のチューブラーホイールで状態の良いものを整備して使えば良いのではないだろうかと思い立ちました。ということでネットで中古部品を取り扱っている店を物色して、現物を確かめて調達してきました。

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どん。スペックは以下の通り

  • ハブ:デュラエース7400(前期型)32H
  • スポーク:おそらく星#14-#15 バテッドスポーク
  • リム:アラヤ プロスタッフ400(方々で名品といわれるマビックGP4の対抗品として作られたらしい。400グラムくらいの普段使いのできるリム。)

まさしくこういうのが欲しかったというスペックの品。最初はGP4リムのホイールに目星を付けていたんですが、リムの消耗が激しかったので偶然見つけたこれにしました。

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グレーの表面アルマイト処理が美しい(個人的にはシルバーリムの次に好き)。

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振れ取り(店で確認した限りほとんどふれはなかったように思いましたが)の前にとりあえずハブをいじってみる。見てください!この綺麗な玉押し。店に売る前に前の持ち主が交換整備したのかと言わんばかり。ハブのグリスも切れておらず、ベアリングの玉もピカピカでした。グリスはたっぷりつけておきましたが。

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リムもほぼ新品?これでアンダー5000円。現代のロードレースではレース機材としてほぼ価値のない品物でしょうが、ファンライダーが乗る分には申し分ありません。ハブの状態から考えるに、当時も大切に使われていたのでしょう、余生を全うさせてあげようと思います。

さて、次はリムを調整して、タイヤとテープを調達したら試走です。来週以降のお楽しみということで……。