『すべてはモテるためである』 著:二村ヒトシ

以前エントリーに書いた、文化系トークラジオLife 「草食系男子の本懐」の回で紹介されてた本です。
大阪の都心の大型書店にもなく、入手にえらい苦労をしました。出版社にはあるみたいなので、書店で注文かネット通販で入手するのがよいのではないでしょうか?
現代の日本に住んで普通に生活している人の不幸の原因は、だいたい「モテないこと」に端を発しているのであるから、「すべてはモテるためである」と説きます。じゃあモテない人はなんでモテないのかというと、多かれ少なかれ、タイプの違いはあれ、「キモチワルイ(本書における専門用語)」からだと。
んで、どういう人がモテるのかというと、「キモチワルくない人」=「自分の居場所が、まっとうな自信と謙虚さに結びついている人」だそうです。イメージとして確かにそんな気がしてきます。
自分で精神の改造に成功したとして、じゃあ他人、特に女の子に「キモチワルさ」を出さない訓練をするためには、「フーゾクに行け!(ただし正しいやり方で)」と。お金で何とかなる物はさっさと自分で工面して何とかしてしまえと。買えない物を手に入れるためのステップにしろと。そのように説きます。
結局「自意識の檻」を出て、「他人」と誠実に付き合えるようになれば、それがすなわち「モテる」ということだと。バカな事をするときも、それが通じる相手(本書では「自分と同じ土俵に乗ってくれている」)に対してだけやれと。
『草食系男子の恋愛学』の中の人ほどには、自分の性欲や男性性を脱色できない人(自分含む)にはかなり役立つのではないかと。僕自身は非常に感銘を受けました。口語体の本文も実用書って感じで個人的には好きです。
名著、と紹介されてましたが、確かにその通り。手放さずにバイブルにしていこうと思います。

すべてはモテるためである―「キモチワルイ」が「口説ける男」になる秘訣 (ムックセレクト) すべてはモテるためである―「キモチワルイ」が「口説ける男」になる秘訣 (ムックセレクト)
(1998/05)
二村 ヒトシ

商品詳細を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください