『カフーを待ちわびて』著:原田マハ

南の島の孤独な青年明青のもとに,彼が本土に旅行をしたときに書いた「嫁にこないか」という絵馬を見て,謎の女性幸がやってくる,そこから凪いだ海のような主人公の生活に変化が….
という話.
まず,南国の穏やかな雰囲気が非常に魅力的.ヒロインの幸が主人公の明青から見ていかに美しいのかってのもよく描写されてて大変素敵.普通の小説なのにヒロインに恋してしまいそう.
美少女ゲームなら「ヘタレ」といわれてもおかしくないくらい主人公が憶病なんだけど,彼の境遇を考えるに無理はないのかなぁと読後少し思った.ただ,幸が来たことで明青の眼に映る世界が広がって,変わっていく感じも良かった.
ただ,話の中では起承転結してるんだけれども,転で終わっているともとれる終わり方が若干消化不良.
映像ではどのように表現されているのか確かめてみたい作品.

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