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ジッポーライターの修理

本エントリーでは、火付けの道具の定番、ジッポーライターを修理に出してみたいと思います。

ライターというと、日常的に火種を必要とする人だけのもの。要するに喫煙者くらいしか使わないものであり、ぶっちゃけいらないよね。というものの代表格のように思いますが、ライターなりマッチなりがないと、火を得るのって途端に大変になるんですよね。アウトドアでも役に立ちますが、まぁ非常時のためにも何か一つくらいもっておいても損ではありますまいという奴です。

そこでこのジッポー(Zippo)ですが、なにせ戦争のときに戦車の燃料タンクに針金で釣ってドブ漬けして使っていたというくらい、燃料を選ばず、シンプルな構造で風にも強いという一品です。オイルは適当に調達すればいいんだから、とりあえず、燃料は入れずに持っておけばいいというもの。

このジッポー、素晴らしいのは永久保証というか、無料修理が利くんですよね。(美観ではなく、火をつけるという機能面の故障のみですが。)以下ののリンク先に書いてある通りに申込書を書いて発送すれば、送料だけで修理してもらえます。

Zippo Japan|Lifetime Guarantee

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このZippo、カシャカシャさせて遊びすぎて、中の板バネが壊れてしまいました。修理に出したら3ヶ月ほど待ちましたが、中のユニットを見事に新品に取り替えてもらって、手元に返ってきました。しかも予備のフリント2個付き。上にも書きましたが、送料のみの負担でした。

1ヶ月以上待たされるのがネックといえばネックですが、気にいったものを長く使えるのは良いですね。100円ライターを使い捨てにする生活から、シンプルなジッポーを修理しつつ長く使う生活、いかがでしょうか?

LAMY 2000 万年筆の故障

筆者は普段の書き物に万年筆を使っています.消耗品がほぼインクだけで,名前の通りずっと使えるので重宝しています.ホコリっぽいところで使うならともかく,机の上での書き物でエコなのが欲しければ,万年筆一択ではないでしょうか?筆者はこのLamy2000の万年筆を買って以来,5年間シャーペンの芯と消しゴムくらいしか筆記具を買っていません.

なんですが,そのLamy2000の万年筆が今回壊れてしまいました.

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こんな感じで……

R0000395 のコピー

 

 

 

 

 

ペン芯とインクタンクをつないでいる接合部が割れてしまっています.

正規取扱店で修理以来ができるとのことなので,修理に出してみます.ペンポイントも交換になるのでしょうか?

ものの「運用法」:ジーンズの修理

衣類というものは消耗品であり、上着や半ズボンなど、肌に直接触れないとか着られる季節が限られているものでない限りは、いかに上手に選んだとして もデザイン的に古びる、あるいは布が消耗して壊れるなどして数年で着られなくなるものだと思います。そんな中でジーンズというものは、普通のシルエットの物を選べばデザインが陳腐化することも少なく、多少古びた物を履いていてもそれなりの味があって許される気がします。また、最初は堅いデニム生地が、履く度に自分の体になじみ、自分の身体の捌きに応じた色落ちがするジーンズは長く付き合えるファッションアイテムとしてエコな一品と言えるでしょう。

とはいえ、古いけど味があるものとボロボロのものには違いがあるということで、ここでは穴の開いたジーンズをリペア専門店で修理してもらうということを紹介したいと思います。

今回修理に出したジーンズです。

 

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2006年から2008年くらいに買ったはずの普通のリーバイス501です。特にビンテージでもない本当に普通のマレーシア製です。色落ちで水色に近くなってきて、これはこれで合わせやすいジーンズです。

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右の膝に穴が空いています。

今回は自分で修理するのではなくプロに任せてみます。私自身も1年ほど前からお世話になっているリペアショップ、大阪梅田の北側にあるWoreksというお店です。古着屋が多いと言われる梅田中崎町に近いです。梅田茶屋街のロフト裏辺りからアクセスするのが分かりやすいと思います。

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修理後です。

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右ひざの穴がふさがれています。

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裏から見るとこんな感じ。また、生地が弱っていると言われた股下も補強してあります。  グラシン紙というか、ガーゼを1枚剥いだ奴と言うか、そんな感じの当て布がしてあります。のり付けしてあるみたいでちょっと固いんですが、何回か洗濯するうちに馴染んできます。

2か所の修理で2000円+税でした。同じリーバイスで、新しいのを買うよりは安いですね。

裁縫道具があれば自分でやってもいいんでしょうが、デニム生地はなんだかんだ言って堅いですし、見た目や裏地の処理なんかを見ても、ジーンズの修理はプロに任せてもいいんじゃないかなぁと思います。このジーンズをこれ以上修理するかどうかは正直迷っているのですが、これでしばらくは履き続けられそうです。

 

ものの「運用法」:6ステップでできる少し本格的な革靴の磨き方

本記事では、革靴の磨き方について、筆者のやり方を公開してみたいと思います。基本方針としては、靴を長く、それなりに綺麗に履くために,少しちゃんとした手入れをする感じです(要するに筆者はそのつもりで手入れをしているということです)。

靴を磨く事によって見栄えが良くなる上に、長期的にも革が硬くなって破れたりしにくいらしく、靴が長持ちしますので、靴=歩くための道具を賢く運用するためには必須の手入れです。スポンジに薬品がしみ込ませてある簡易式の手入れ用品もありますが、経験的にはこのくらいは手間をかけた方が見栄えがいいように思います。

履く頻度にもよりますが、大体2週間くらいに1回磨けば良いものと思われます。

使うもの・予算

・(右端)靴用ブラシ×2 [300円前後〜]
(1:ほこり落とし用、2:クリームの馴染ませ用)
・(右から2番目)ステインリムーバー [60ml 600円前後]
(古いクリームなどを除去する薬品)
・(左から2番目)乳化性クリーム [800円前後]
   (ガラス瓶に入っているペースト、缶に入っているのはつや出しワックス)
・(左端)ウエス×2 [0円 古くなったTシャツなどを流用]
(1:古いクリーム除去用、2:クリームの塗りこみ用)

合計 2000円〜

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ブラシなどは結婚式の引き出物ギフトなどでも手に入りますので(筆者はそうした)、そういう年代の人はその辺から調達してもいいかもしれません。

作業手順(所要時間:一足約10~15分)

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1.靴ひもをほどきます。靴の表面のシワを伸ばすために、シューツリーは入れておきましょう。シューツリーに関しては、また別の記事で書きます。

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2.ブラシ1でホコリを落とします。

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3.ステインリムーバーをウエス1につけて表面を磨き、古いクリームや汚れを落とします。

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ウエス1は大体こんな感じで汚れます。ついでに、表面のクリームのコーティングがはがれる事で、何となく表面がカサカサした感じになります。

 

 

 

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4.乳化性クリームをウエス2につけて甲革の表面に広く塗り広げます。本当にちょっとで大丈夫です。軽い力で全体に広げてください。

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適当な時間放置して、靴にクリームをしみ込ませます。2〜3足まとめて手入れをして、他の靴の作業をすれば効率がいいと思います。

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5.ブラシ2でクリームを更に広げます。軽い力で全体を素早くこするといいようです。

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6.最後に靴ひもを結びなおして出来上がり。経験的に、磨いた直後はそれほど変わった感じがしませんが、翌日に履いてみると、ちょっと濡れたような感じに鈍く光っているのが分かります。このやり方では恐らくピカピカにはなりません。光らせる場合はつや出しワックスを使うみたいですが、筆者は使った事がないので分かりません。まぁそこから先は趣味の世界だと思います。しかし、間違いなく見栄えは良くなりますし、きっと長持ちするはずです。