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やっぱりターンAガンダムが面白い

ガンダムはどの作品が一番好きか、というのはアニメ好きの間では定番の話題ですが、個人的にはターンAガンダムが一番好きなのです。他にも、小学生の時に現役で見てたV, G, W, Xも思い入れはあるんですけどね。

長編作品だし、学生を長いことやっていてお金もないしということで、DVDなどにお金を落としてこなかったのですが、ちょうどいいタイミングでBlu-rayディスクボックスが発売されたので、買ってしまいました。結果的には大正解。やっぱり好きだなぁとニヤニヤにやけながら、一話一話大切に見ているのです。

あらためて見返してみると、作品としての尺が長くて発生イベントが多いせいか、キャラクターがご飯を食べたり、人が死んだら悲しんだり、人格があって、立場や役割があって、それぞれ生きているのが分かる気がするのですね。いろいろな体験を経て主人公たちが少しずつ成長というか、変化していくのがとても面白い。単に可愛いとか、萌えるとか、そういった意味でなくキャラクターを魅力的に感じるのです。特にディアナ様は魅力的。女王として威厳のある非人間的な姿を見せていた女性が、その役目から解放されたとたんに少女のように無邪気にはしゃいだりする様は、恋人の意外な一面を発見したような気になります。ディアナ様とキエルお嬢さんを演じている高橋理恵子さんは、すげぇなぁなどと思いつつ眺めています。実質的には、4役くらいやっていると言ってもおかしくはないわけで(ディアナ様やキエルお嬢さんが役割で本来の人格を抑制していると考えれば、確かに2役なんですが)。

自然が破壊された地球、そして宇宙を主要な舞台とする地球自然が回復した地球、特に大規模農業などで大きく破壊される前のアメリカの姿、多分昔の絵画なんかを参照したんじゃないかな?という背景も魅力的。食べ物や水がないと生きていけない、そういったものを作る人をないがしろにしてはいけないという演出やセリフは説教くさいですが、尺の都合上そういった描写が省略されがちな昨今のアニメ作品から考えると大変面白いです。働き出すと特に働いて稼ぐことを馬鹿にしてはいかんなぁと分かるわけで…。

最後にロボットについて、あの主人公機の造形はガンダムじゃないだろう!?という意見はごもっともだと思うのですが、あれはあれで動くと大変かっこいいロボットなので好きなのです。脚の裏についているバーニア、妙に細いビームサーベル、最高です。

ということで本作を好きだ!ということしか語っていないのですが、かめばかむほど味が出る、世の中を知れば知るほど楽しめる作品ですので、是非とも円盤を購入しなくてもレンタルでもいいので、未見の方は是非ご覧になってください。大丈夫、丸一日くらいあれば全話見られるから!