著者は桜坂洋。
しばらく確保していたのですが、友人とメッセでメタフィクションの話になったので引っ張りだしてきました。
この手のループ型メタフィクション系の作品では短い上に、凄くまとまりが良くて、入門としては最適な気がします。その分ループを脱出したろうと決意するまでの経緯が薄い感じですが、人間5回も殺されればくそ度胸が着くのかなぁ。あり得ない状況だから想像できない。
不老不死にしてもそうですが,時間から遊離してしまうが故の孤独こそ真の孤独なのかなぁと思いました.どんなに孤独でも世界のどこかには自分と同じ時間を共有してくれる人間がいるかもしれませんが,この作品のようになってしまうとどうしようもないですからねぇ.いざ自分がその立場に置かれた時にゃどうなるんでしょう,なかなか想像しがたいものです.
ALL YOU NEED IS KILL (集英社スーパーダッシュ文庫) (2004/12) 桜坂 洋 |