精神科医の先生が、見渡してみると結構いる「他人を攻撃せずにはいられない人」について書いた本。以前紹介したサイコパスみたいな人もこのタイプに含まれるのだろうが、中身はともかく、とにかく人当たりの面で「他人に対してやたらと攻撃的」とか、「やたらと上から目線でマウンティングしてくる」的な人の見分け方と対処法を書いた本。いるよね、そういう人。親子関係においてはいわゆる「毒親」みたいな人も本書の対象に当てはまるのだろう。
本書については名は体を表す、のごとく実例を挙げて具体的に見破り方、対処法が書いてある。おそらくは本書を読んだ人が「攻撃的」な人から自分を守れるようなマニュアルとして使われることも想定しているのかなという感じ。とはいえ、こういう人に対してできることは「できるだけ関わらないようにする」ということだけのようで、まぁそうだわなと思うほかない。
所謂「箴言」のたぐいが良く引用されているのは、もちろん著者の趣味なんでしょうけど、こういう人、昔からたくさんいたんだろうなぁと思います。きっとそうなんでしょう。
ということで、タイトルを読んで周りにいる人の顔が思いついたら、読んでみて損のない本だと思います。