『げんしけん 二代目の十二 21』著:木尾士目

大学オタクサークルを扱った有名作品の続編、完結です。

初代の2000年代前半に比べると、女性のオタクや腐女子の文化が随分世の中に広まってきまして、その流れを受けてか本作も男性のオタクから女性のオタクに主役が入れ替わり、最終的に初代から登場していた斑目くんに彼女ができるかどうかという話をやっておりました。ということで本巻でその決着がつくのですが、それとは別に初代のキャラクターが結構登場しまして、初代のようなワチャワチャを楽しそうにやっております。そんな同窓会のような感じがとても良いです。まぁぶっちゃけ、社会人になって昔からのオタク友達と会うときの感じがとても良く出ています。

ということで、二代目になって登場人物がガサッと入れ替わったので、読まなくなった諸氏もイルカもしれませんが、最終刊は懐かしい雰囲気がありますのでぜひリターンしてもらえればと思います。

個人的な話なんですが、大学生の時にちょうど『げんしけん』が始まりまして、さらにアフタヌーンを読み始め、家のブロードバンドが入ってインターネットも本格的にやりだし、コミケに行ったり、エロゲーを初めて買いに行ったり、僕は笹原くんと一緒にオタクになりました。失ったこともあるんでしょうが、楽しいことも多いのでまぁ後悔はありません。

 

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