『Landreaall (25)』 著:おがきちか

24巻の感想はこちら(個人的にまとめた本作のあらすじもこちら)

半年に一回のお楽しみ、おがきちか先生のLandreaallの25巻です。今巻も引き続き「王制」を憎むクエンティンとの直接対決です…といっても、パーティは強制解体され絶賛大ピンチですが…。以下ネタバレを含みつつ感想を書きます。

ユージェニに夜這いをかけられたDXですが、むしろユージェニが拒否するという展開、多分DXにお父さんのリゲインを重ねていて、本命はリゲインなんだろうなぁという感じ。その後はなんと奴隷として売られてしまいます。これまでは、DXの立場と家名と血が背負っている「力」を試される展開でしたが、ここでまさかの自分の個人としての「武力」以外に頼るものがないような状況に追い込まれます。まさにこれまでの展開と裏表の関係になってるわけで、「ああ、そう来たか」と。DXが正しく意味を理解できれば、この上なく彼を成長させるだろうなという経験を作者は積ませるのだなぁと感心しきりです。ある意味あっさり(今巻中に)助けが来るわけですが、そこに来たのはあぁそういえばそうだったという彼と彼女。「誰が考えつくかそんなもん!」というやつです。

ユーサハン鎮守に向かった六甲、クエンティンの館で彼の秘密を目にしてしまうイオンとディア、王都でなにやら動きはじめるフィルとロビン、DXには助けが来たけど、その他のメンバーの状況進行はまさにこれからですね。いやー、次巻も楽しみ。

限定版のおまけドラマ「馬」の話。おがきさんはどれだけ馬好きなんでしょうね?いや、本物の馬は独特の魅力があるけどさ…。あと、巻末のおまけ漫画はスレイファン卿(20巻付近のクエスト、馬上槍試合の際に馬を貸してくれた人)の過去について。個人的には好きな話でした。

今巻も何度も読み返したくなる面白さ、次巻が楽しみでなりません。何度でも書きますが、マンガやファンタジーを読み慣れている人には特に超オススメ作品です。

 

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