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実写映画『恋は雨上がりのように』 監督:永井聡

原作既読、アニメ視聴済み。ネットで「実は悪くない」と話題だったので鑑賞してきました。

ネットの評判を見ていると、女子高生に恋愛感情を抱かれているというポイントだけが一人歩きして、色めき立つオジサンとそれにブチ切れる男性嫌悪気味の女性、みたいな感じになっているようにも見えました。しかし実際に鑑賞してみると、あきらが店長に恋をするというのは話のきっかけでしかなくて、二人の対等な関係、相互理解と思いやりの話なのだと思いました。ラストシーン直前の2人のやりとりなんて、相手にきちんと向き合って、お互いに理解していればこそあのやりとりでお互いの思いが伝わるわけです。そして、本作ではあのやりとりで思いが伝わっていることを納得できるように、きちんと物語が綴られていたと思います。

キャスティングがすごいというか、原作やアニメの再現度が高く、ファミレスの面々とかかなり「そのまま」。あきらも、良くこんな人見つけてきたなという感じ。大泉洋は店長ではなく大泉洋で、某キャラの方言には「?」となりましたが……。

元々漫画もアニメも非常に良くできている話だったので、原作ファンはわざわざ見なくても別に困らないと思いますが、少なくとも「原作レイプ」という感じはないかと。たしかに「悪くな」かったです。