もはや「ラブコメ」ではありませぬ。前巻までは各人が各人の思惑を知らずいびつな関係でしたが、本巻で当事者達にも事情が分かってきて、さらなる混沌に放り込まれている感じです。大人ぶって静観を決め込んでいる感じだった亜美も少し本音がのぞいたような感じですし。
この誰も幸せになれなさそうな状況は「True Tears」の中盤どころのようです。読者は傍観者なのでこんな事が言えますが、当事者は苦しくて仕方ないんでしょうね。ただ、事態は進展しそうな雰囲気が出てきてます。きっとT.T.の祐一郎みたいに竜児が何とかしてくれると信じています。次巻を待てってかんじです。後書きによると比較的待たずに読めるかもしれません。
しかし思えば長い道のりでしたが、竜児、モテモテです。
とらドラ 8 (8) (電撃文庫 た 20-11) (2008/08/10) 竹宮 ゆゆこ |