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『ブラックボランティア』著:本間龍

招致にあたってはアフリカ諸国の票を金で買い、1業界1企業というスポンサーの原則を崩して大金を集める割に、真夏炎天下に人をタダで使ってやろうとする等々、日本の悪いところを集めた蠱毒のようなイベント、2020年の東京オリンピックについて告発した本。ブラックボランティアというタイトルから分かるように、特にボランティア募集のメチャクチャさを中心に書かれている。

著者の主張は要するに

「金儲けのための商業イベントであるオリンピックのために働いてもらうのであれば、相応の対価を払え」

である。

文体としては同じことが繰り返される感じで、文章として余り巧みだとは思わないが、東京オリンピックがいかにメチャクチャなことを国家的にやろうとしているかはよく分かる。決定権を持つ層の見込みの甘さやマネジメント能力の欠如、そもそもの計画の無謀さを下々の者に尻ぬぐいさせるという、70年前の第二次世界大戦でよく見たような日本の「お家芸」を今回も着々と推し進めているのは付き合わされる下々の側からすると全く以て勘弁していただきたいもんである。

正直、このオリンピックっておじいちゃん達のカーゴカルト、あるいはおまじないでしょ?「あの輝かしき高度経済成長期よ再び」とでも考えているんでしょ?