リアル妹がいると二次元妹には萌えられないと巷でよく言われますが、私も同意するところです。リアルが幻想を駆逐するために、「妹」という単語のもつ魔力が失われてしまうのです。しかし私にとって本作の妹「桐乃」はなかなか微妙なところ。なぜなら個人的にきわめてリアルな造形だからです。
妹にしろ弟にしろ何だかんだいって生まれたときから見ているもんだからカワイイモンです。思春期になってギャンギャン吠え出して、いくら罵られ、いなかった事にされようとも、ふと垣間見せる隙で兄貴をやってる気分になるモンです。「桐乃」もそんな感じでして、ツン99対デレ1のわずかな隙をして、主人公の兄貴「京介」に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」と言わしめます。うわーリアルー。
アマゾンのおすすめメールでタイトルを見て、近所の書店へゴーでした。手に取ってみると表紙がカワイかったです。
枝葉末節はともかくタイトルにピンときた、電撃文庫を普通に読むような兄貴諸氏は買って間違いないと思います。個人的には盛大にニヤニヤしました、色々と。
サブキャラが出オチな感じなんで続くみたいです。正座して待たせていただきます。
帯を見ると、なんと来月から川上稔先生が戻っていらっしゃるらしいですYO。今回も筆が速いのでしょうか?
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫 (1639)) (2008/08/10) 伏見 つかさ |