前巻が「アブセント・プリンセス編」の後片付け編でしたが、本巻で本作にずーっと通底していた「革命」の清算が終わります。
DXとメイアンディアはお互いの気持ちを確かめあう。新しい王様としてファラオン卿が立ち元号が変わる。そして、新王の傍らにはもちろん王妃のメイアンディアがいるが、DXは一人ウルファネアへ。
3巻の時のように物語は大きく一区切り(DXの恋にも一区切り着いたし、アトルニア王国にとっても「革命」との関係性が大きく変わる)。次の展開がどうなるのか、現段階では見当がつきません。とはいえDXは一段階強くなったようだし、メイアンディアの立場についても、DXが思っている物とはちょっと違うようです。アトルニア王国の外か、中か、どこかは分かりませんが、またDXはトラブルに巻き込まれるんでしょう。次は半年後、楽しみです。
特装版にはDXの父母のリゲインとファレルのエピソードが、『淑女の剣帯』という結婚直後の話も素晴らしかったんですが、今回も面白いです。なんだかんだ、救国の英雄が庶民の女性と結婚したということが気にくわない人たちがアトルニアにいて、彼らの仲を引き裂こうとあの手この手で籠絡しようとするわけですが、さてどうなってしまうんでしょうか?という話。特装版の表紙はアンちゃんなんですけど、通常版の表紙はDXとディア、正直あっちの方がいい、というか正直素晴らしすぎるんですよねぇ。本巻のハイライトだし。卑怯だぞ一迅社!
そもそものお話の説明はこちら。
29巻までの流れはこちら。